本日発売の『週刊エコノミスト』1月19日号・中国特集号において、アリババやアントについての私の執筆記事が2ページにわたって掲載されました。
アントは昨年11月、上場直前に上場が延期され、特にそれ以降、中国政府のアリババやアントに対する統制が強まっていることが日本でも大きく報道されています。
私自身が最も注目しているのは、アントの上場延期を決めた上海証券取引所が、11月3日と5日付でプレスリリースした内容。すでにこれらの中で、「中国のフィンテックに関する規制環境の変化がアントグループのビジネス構造や収益モデルに大きな影響を与える可能性があることから、上場延期という決定は責任感ある対処である」等と述べられており、証券取引所による上場候補先についての開示としては異例とも言える内容。その後の展開も同開示で示されていたようなものになっていることが多くのことを物語っていると思います。
SSE上海証券取引所サイト11月5日付開示:As Ant Group was summoned by the financial regulators for regulatory interview before the listing, and as the recent changes in the fintech regulatory environment may have a significant impact on Ant Group’s business structure and profit model, the decision was a responsible move for both the market and the investors.
今回の記事においては、「中国、アリババやアントで起きていること」、「それらが起きた理由や背景」、「アリババ、アント、ジャック・マー」、「今回の問題点・論点」、「日本企業への課題」等についてまとめました。
書店やコンビニ等で見かけたらお手に取っていただけたら幸いです。
以上引き続きよろしくお願いいたします。
田中道昭