デジタルシフトサミットの基調セッションにおいて、東証1部上場のデジタルホールディングス鉢嶺会長をモデレーターとして、平井大臣と対談させていただきました。
国会会期及び非常事態宣言下であることから、平井大臣は大臣室からのご参加となりました。
冒頭では、平井大臣から、「絶対やりきる日本のデジタルシフト」との演題に対して、「退路を断って取り組む」「マインドセットを変える」「行政サービスをスマホで提供する」「人間が幸せになるDXを実現する」等のお話しがありました。
大きな話題となっているコロナへのワクチンについては、マイナンバーやデジタル化推進ともに導入していくという強い決意も打ち出されました。
私からは、日本社会のデジタルシフトを「絶対やりきる」ために必要なこととは何か?について、提示いたしました。
まず最初に、CES2021での内容をもとに、いかにこの1年間でデジタル化の進展でさらに日本が出遅れたのかについて述べました。
次に、私自身が今年のCESで最もインパクトを受けた基調講演であったボッシュの講演内容から、同社がすでに昨年段階でグローバルな製造業では初めてカーボンニュートラルを達成、その仕組みをビジネスとして展開していくことを発表したことを紹介。景気変動対策、脱炭素対策ではデジタル以上に10年単位で日本企業が出遅れている状況について説明。実際にはボッシュは製造業DXでもトップを走っており、デジタル×グリーンの両輪において優れていることを紹介しました。
次に、“デジタル大国”イスラエルのスピードとその秘訣について紹介しました。私は2017年3月にイスラエル国家からの国費招聘リーダーシッププログラムの団長として同国に滞在した経験をもっていますが、イスラエルがデジタルも駆使してワクチンでも最速国になっている秘訣として、ユダヤ人の「人生観・危機感・使命感」があることを指摘、日本社会のデジタルシフトを「絶対やりきる」ために必要なこととは何か?の答えとして、日本人や日本企業に「人生観・危機感・使命感」が問われていることを指摘しました。
その後、鉢嶺会長の見事なモデレーターぶりによっていろいろな議論が展開されましたが、セッション最後の平井大臣からのご挨拶では、私自身が提示した「日本人としての人生観・危機感・使命感が問われている」という箇所をそのまま引用になられ、平井大臣からは、「絶対やりきる日本のデジタルシフト」への強い「人生観・危機感・使命感」が打ち出されました。
デジタルシフトサミットは3月4日からの4日間の開催、本日の基調セッションは初日の冒頭で配信されます。参加無料のイベントですので、是非ともこのリンクからお申込みいただければ幸いです。
最後に、私自身も日本や日本企業が競争力を高めていくことに対して、本当に微力ではありながらも、自分の与えられた本分を通じて、自分自身の人生観・危機感・使命感をかけて引き続き鋭意取り組んでいく決意を新たにいたしました。
以上引き続きよろしくお願い申し上げます。
田中道昭