「本日2月23日のテレビ朝日、羽鳥さんのモーニングショーで株価動向についてコメント」

本日2月23日の『羽鳥さんのモーニングショー』でのパネル大コーナー「日経株価高値の理由と“令和バブル”?今後どうなるのか?」において、経済評論家4名の一人として、株価動向などについてコメントいたしました。

株価は、本来は、景気、金利動向、企業業績、将来の企業の成長性をあらわしているもの。

もっとも、現在の株価については、政府・日銀の買い支えという「ボリュームも大きく当面は買い」という買いポジションやそれを見越した個人投資家の買いが株価上昇のトレンドを形成していると分析しています。

本格的に景気が回復するまでは逆説的だが政府・日銀の買い支えが続くので上昇トレンドは当面続く。ただし下落するリスク要因は政治・規制リスク。バイデン政権では富裕層への増税や株式投資関連の増税を検討していますが、それが実際に実行に向けて動き出すと市場で予想し始めると相場は下落する・・・・・・・

また私自身、日米欧の金融機関・銀行・証券に勤務していましたが、特に外資系証券会社時代に学んだのは、株式・不動産・商品等の相場サイクル。

例えば、不動産マーケットにおいて、相場下落局面で買えるのは「プロの不動産投資家」のみ。多少マーケットのボトムが見え始めたときに買えるのが「プロの機関投資家」・・・・・・・・・そして、相場がヒートアップし、それまで投資用不動産を買ったことのない個人投資家までもが不動産を買うようになるとバブル相場が崩壊するサイン・・・・・。

今回の株価の大きな上げ相場においても、注視すべきなのは、これまで株式を購入したことのない個人が市場に本格的に入ってくるタイミング。それでも今回は景気が本格的に回復する来年半ばくらいまでは政府・日銀が株の買い支えを行うので上記のリスク要因が顕在化しない限り当面は上昇基調が続くと予想しています。

政府・日銀やこれまで株式投資をしたことのなかった個人層の単純な買いポジションは、エクイティーデリバティブを駆使してくる外資系証券会社やヘッジファンドに大きなアービトラージオポチュニティーを提供していることには注意が必要だと思います。

さらにはコロナ禍で所得、投資収入、働き方(リモートワークの可否)などによって格差が拡大していますが、これらの格差をいかに是正していくのかが問われていると思います。

以上引き続きよろしくお願いいたします。

田中道昭

 

 

 

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