米国最大のドラッグストアチェーンであるCVSヘルスは、「2つのツー・サイド・プラットフォーム」を構築しています。
全米各地に約9,900軒のドラッグストアを構える一方、米国最大手のPBM(ファーマシーベネフィットマネージメント)企業でもあります。その膨大な処方箋取扱量によるバイイング・パワーを生かして、製薬会社との価格交渉において医薬品価格を引き下げる「橋渡し役」として機能しています。
もう一つは、2018年に医療保険大手であるエトナを買収し1億500人のプランメンバーを抱える米国を代表する医療保険サービスプロバイダーである一方、地域に密着した簡易医療施設(ウォークイン・クリニック)である「MinuteClinic」を約1,100拠点、薬局機能と基礎疾患のモニタリングをはじめとしたヘルスケア機能とを併せ持つ「ヘルスハブ」を約650拠点展開しています。
本稿では、CVSヘルスの成長戦略やDX戦略、さらには薬局業界にも本格的に参入しているアマゾンの同業界でのディスラプティブ戦略について論考しました。実際の記事もお読みいただければ幸いです。→こちらから
田中道昭