【日経新聞今朝のトップ記事に電子版でコメント】

日経新聞今朝3月4日の1面トップ記事に電子版でコメントいたしました。

【希少資源に調達危機】

生産の4割をロシアに依存しているパラジウムは、自動車産業において重要なレアメタルです。自動車の排ガス浄化触媒に使われていますが、わかりやすく言うと、自動車から出る排気ガスをきれいにする触媒としてパラジウムが使われています。もっとも、ウクライナ侵攻でエネルギー価格が高騰したのに対して、半導体不足等による自動車生産活動の回復が遅れてパラジウム価格はこれまで左程大きく上昇してきませんでした。それがロシアによる侵攻の悪化懸念により今週月曜日ニューヨークのCOMEXでのパラジウム先物が7カ月ぶりの高値を記録、実需筋も在庫積み増しに入りさらなる上昇懸念となっています。

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【ウクライナ外相「ロシア最大銀も制裁を」】

「ロシア最大銀も制裁を」とのウクライナのクレバ外相に対して、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は「第3次大戦なら、核戦争以外あり得ない」等、過激な発言を繰り返したり、反対に宥和的な発言も行っています。これはロシアの交渉戦略上、プーチンはハードライナーでい続けているなかで、外交のトップとして状況に応じて役割を演じているという側面もあるのではないかと分析されます。欧米が「ロシア最大銀も制裁を」下すのは、エネルギー価格が高騰しインフレ懸念等が高まっているなかで、皮肉なことですが、その影響が大きくないと判断した時であるとも言えるのではないかと思います。より重大な制裁が必要な中で難しい舵取りが求められています。

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田中道昭

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