本日の番組において、ソフトバンクの上場、ソフトバンクの狙い、資金使途、リスク要因などについて解説いたしました。
ソフトバンク株は、公募価格1,500円を15%下回る1,282円が本日の終値となりました。
親子上場の問題、国内通信業界の今後、ファーウェイ問題、サウジ問題など、足元ではネガティブ要因が多い中での上場となったソフトバンク。
その一方で、1997年11月に1株70万円だったヤフー株はそのまま持ち続けていたら現在2億円3千万円。2006年に1兆7,500億円で買収したボーダーフォン日本も、その後成長を重ね、本日時価総額6億円となっている。
私が懇意にさせていただいている「孫正義の参謀」として有名な嶋さん(社長室長8年)は、「日本テレコム買収、ボーダーフォン日本買収・・・・、ソフトバンクと孫さんがは事ある毎に“ソフトバンクも今度こそ倒産”と言われ続けて、常にそれをバネに成長を続けてきた」と語っています。
今回の膨大なボリュームに及ぶ上場目論見書を分析してみると、親子間での資金の流れなどから、3年くらい前から上場を準備してきたことがうかがい知れます。
一方、米中貿易戦争の中で来年はさらに中国リスクが顕在化してくる1年になると予想しますが、ソフトバンク株はその動向を表象するものになると思います。
引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。
田中道昭