『東洋経済オンライン論考』:異常気象に異次元のイノベーションで対峙する (「甲斐の国」の叡智である信玄堤の事例)

『東洋経済オンライン論考』:異常気象に異次元のイノベーションで対峙する (「甲斐の国」の叡智である信玄堤の事例)

東洋経済オンライン武政編集長から、台風19号関連で記事執筆のご依頼をいただき、自分の専門性であるストラテジーの観点から、異常気象や地球環境問題について使命感をもって論考させていただきました。

 「会社の芯から地球環境問題に対峙する~迫りくる異常気象にビッグ・ピボットせよ~」

 「異次元のイノベーションを追及する」

 その中で、自分自身の出身地でもある山梨県、旧「甲斐の国」の叡智である信玄堤についても事例として取り上げました。

 私は、信玄堤は、戦国時代の当時においても、令和時代の現在においても、「異次元のイノベーション」であったと考えています。それは、この手法が、想定外を前提とした治水システムであり、自然を取り込んでリスクを分散、最小化するという、「自然と共生」する「レジリアント」なシステムであったと考えられるからです。

 「甲斐の国」は山に360度すべての方位を囲まれ水害も多発、強力な敵国にも囲まれるという極めて過酷な地政学的環境に位置していました。武田信玄はそうした制約要因と多くの失敗経験を踏まえて、「イノベーションそのもののイノベーション」「根本をも覆すような異次元のイノベーション」を生み出すことに迫られていたわけなのです。

 私は、多くの自然災害を経験してきた我が日本においては、信玄堤は、山梨県での一例に過ぎないはずであると思っています。日本各地にも歴史・経験・環境を踏まえた優れた仕組みが多くあるはずです。それらを掘り起こし、現代に活かすことが求められていると思います。

 使命感をもって執筆した論考、お時間許す際にお読みいただければ幸いです。

記事はこちらから。

 引き続きよろしくお願いいたします。

田中道昭



 

 

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