『現代ビジネス・マネー現代・記事配信』
ヤフーとLINEの経営統合は、実現すれば非常に強力な2社の連合ができることで、競合他社からすれば1社では勝ち残れないと危機感を高め、スマホ決済やネット通販などで業種を越えた形での連携や再編が起こる可能性もあるのではないかと考えられます。
ここで重要なのは、次世代自動車産業がクルマ・IT・電機・エネルギー電力・通信等の業界が融合する産業となり、金融産業にもQRコード決済サービスに多業種からの参入が相次いでいることなどから考えると、今回の2社の経営統合が再編を巻き起こす業界は多岐に及ぶ可能性が高いということなのです。
例えば、LINEが野村證券とLINE証券と設立し、みずほ銀行とLINE銀行設立してきた一方、ヤフー側ではSBIと金融事業において連携を強めていこうとしているなかでの今回の経営統合のニュース。この分野のこれらの企業だけでも戦略の練り直しや強化が求められ、さらに大きな再編につながる可能性も秘めているのです。
全産業に大再編を巻き起こす「孫正義の大戦略」にはこれからも目が離せません。
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田中道昭