昨日10月1日(木)のテレビ東京ワールドビジネスサテライトにコメンテーターとして出演いたしました。
昨日は、まず東証システム障害のニュースを受けて、「同大トラブルの要因ともなるような日本のデジタル化の問題点を指摘してほしい」とのご依頼をいただき、リアリティーの欠如(危機が実際に発生するということへの現実感や危機感の欠如)、設計・開発・運用の分断(運用の軽視)、トップと現場の乖離(トップのITリテラシー欠如によるビジョン提示の不足)という視点でコメントをいたしました。
また今週前半に明らかになったNTTによるNTTドコモの完全子会社化の狙いについてコメントを求められ、今年前半にも戦略レクチャーを行ったドコモ新社長に就任する井伊元NTT副社長の人物像や同氏の戦略から、上記子会社は「守りの戦略ではなく、攻めの戦略であること」を指摘。
一般に報道されているようなNTTグループ内再編ではなく、通信・放送・メディア等まで含む業界大再編への準備であること、デジタル庁を新設されるなかでデジタル革命のリーダー役としての対応であること、さらにはGAFAへの対抗であることなどとコメントいたしました。
GAFAへの対抗という文脈では、次のテクノロジー覇権の主戦場がスマートシティーになってきているなかで、NTTグループはGAFAをおさえてラスベガス市のスマートシティー・プロジェクトを受注し運営していること、トヨタが今年1月に発表したWovenシティーのスマートシティ・プロジェクトを共同で実行していくことを目的として今年3月に両社が資本提携していること、前日9月30日に公開されたNTTのアニュアルレポートにはスマートシティーを最重要事業として推進しスマートシティプラットフォームを構築するという目標も銘記されていることなどを述べました。
今年3月より10人のコメンテーター陣の一人として出演させていただいており、今回は前回9月2日の出演に続き9回目となりましたが、1回1回を大切に、普段から愚直に努力して対応していきたいと思っております。
以上引き続きよろしくお願いいたします。
田中道昭
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