昨日12月9日(水)のテレビ東京ワールドビジネスサテライトにコメンテーターとして出演いたしました。
菅政権になって以降、気候変動対策・脱炭素対策についての施策が矢継ぎ早に打ち出されていますが、昨日はまず、これらの動きについての海外での大きな潮流の背景について、「環境正義と国の威信」というキーワードを使って解説いたしました。
気候変動対策では、パリ協定、世界経済フォーラム、米バイデン次期政権等において、Climate Justice、Environmental Justice等、環境正義という言葉が使われています。単なる国際的ルールではなく、正義感・価値観として強い意志をもって進めていこうと考えられていることを理解することがまずは重要です。
国の威信という観点では、気候変動対策・脱炭素対策によって最も大きな影響を受ける産業でもある自動車産業は、主要各国において国策的産業になっており、環境正義を掲げながらも、同時に国の威信をかけて電動車での戦いに勝ち残っていく必要があると指摘。主要各国の電動車戦略についても解説いたしました。
また昨日新サービスを発表したKDDI auの戦略について解説するのとともにNTTドコモの新サービスとの比較分析も行いました。
ドコモ新サービスahamoは、ドコモ本体のブランドではあるものの、ブランド体系戦略的には、ドコモは新サービスにおいて、ahamoという事実上のサブブランドを提示したということです。ブランディング分析上は本体でやっているのか、子会社でやっているのかではなく、カテゴリーの違いに着目します。事実上のサブブランド提示であったにもかかわらず、本体ブランドでやったと評価されたのはドコモの作戦勝ちだと思います。KDDI auは、発表のタイミングを延期して新サービスの内容を練り直し、メインブランドとサブブランド双方の新サービスを同時に発表するまでの戦略を実行すべきではなかったのかと指摘いたしました。
今年3月より10人のコメンテーター陣の一人として出演させていただいており、今回で12回目の出演となりましたが、1回1回を大切に、普段から愚直に努力して対応していきたいと思っております。
本日のWBSにも出演いたします。
以上引き続きよろしくお願いいたします。
田中道昭
P.S. 以下のテレビ東京オンデマンドのリンクで昨日の出演部分をご覧いただくことができます。是非ご参考にしていただけたら幸いです。
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