米消費者物価2月7.9%の発表を受けて、急速な利上げに警戒感が高まり、米国株主要3指数は下落、米長期金利は上昇し一時2%台乗せとなりました。
「FRBが利上げを漸進的に対応すれば後でより急激な対応をすることになりかねない」との見方が大勢を占めた結果としての市場の反応でしたが、景気後退が同時に起きるスタグフレーションの可能性を指摘する向きも増えています。
エネルギー経済においては、戦後の大きな不況は原油高に続いて起きているとも言われています。73年、79年、90年、2007年などです。73年は典型的なスタグフレーションでした。難易度は高まっていますがロシア軍事侵攻が早期に決着することが求められています。
P.S. 本日の読売新聞朝刊経済面(以下ご参照)、ロシア軍事侵攻の経済への影響について私のコメントが掲載されています。
田中道昭
米消費者物価、2月7.9%上昇に加速 40年ぶり高水準続く: 日本経済新聞 ⇒記事はこちらから