コメンテーターとして出演しているテレビ東京WBSワールドビジネスサテライト、昨日9月27日の放送でオフィスから出演、アマゾン独禁法違反提訴についてコメントいたしました。
私自身、公取委独占禁止懇話会メンバーを務めていますが、「歴代で最も労働組合寄りの大統領」戦略と表裏一体なのがバイデン政権の「巨大IT企業への反トラスト」戦略です。
同政権の産業政策の背景には、IT企業の巨大化は労働者や消費者に豊かさをもたらさないとの価値観があります。米国主要メディアでも訴訟に加わった州の多くがブルーステートで政治色の強いものであると指摘しています。アマゾンに関する論文で評価を得たFTCカーン委員長には、同社は長年の宿敵かつ本丸です。本件は解決には長期を要すると見られていますが、FTCと政権側は米国民へのアナウンスメント効果と巨大IT企業への抑制効果も狙っていると考えられます。
次回のWBSスタジオ出演は、10月19日(木)となります(通算42回目)。
以上引き続きよろしくお願い申し上げます。
田中道昭